2023.05.10
スタッフブログ
風に揺れるヘラオオバコ😉(自然のたより No.64)
みなさん、こんばんは。
しらかばハウジング「自然のたより」ブログです。
きょうは、ヘラオオバコを紹介します。
風になびいてゆらゆら優雅にゆれるヘラオオバコたちです。
これがはじめの状態です。
拡大するとこんな感じです。
三角にとがっているもの一つ一つがつぼみですね。
花穂の周りに白く飛び出しているのが雄しべです。
白い塊がやくです。
おしべが出ている場所のすぐ上の
つぼみから出ているアンテナのようなもの
丸い小さい粉みたいなものがついているみたいですね。
このアンテナのようなものは
めしべの柱頭なんですね。
大きく拡大してみると、
ツンと伸びためしべの柱頭に
確かに丸い小さな粒がついていますね。
これは花粉ですね。
ちょうど真ん中のやや上(つぼみとおしべが伸びているところの境目)に
4つに避けた花弁が見られますよ。
分かりますか?
他の花のようにきれいではありませんね。
この4つに避けた花びらをまとめて花冠といいます。
花冠が、もっと大きく写ったものです。
真ん中やや上です。
受粉後の花の様子です。
ヘラオオバコの全体の様子が分かる写真です。
ヘラオオバコの受粉のお話
ヘラオオバコは風によって
おしべの花粉が運ばれて
めしべの柱頭につき
受粉して実ができます。
その戦略は、
つぼみができた後、
まず、めしべの柱頭が出る。
次に、おしべが出て、風で花粉を運んでもらう。
このめしべが先に出るという時間差の戦略によって、
自分の花粉ではなく、
他の株から風で運ばれた花粉と
受粉しやすくなるメリットがあるんですよ。
また、花はきれいでありませんでしたね。
それは、花をきれいにして
虫などほかの生き物を呼び寄せて
花粉を運んでもらう必要がないからですよね。
花粉は風が運んでくれますからね。
【参考にしたテレビ番組】:NHK Eテレ「道草さんぽ・春(5)」(2023年5月3日放送)