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2023.02.24

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タンポポってすごい!! PartⅠ(自然のたより No.14)

この季節に咲いているタンポポを見ると、

花の茎が短く、地面にくっついてように咲いているものばかりです。

どうしてかなあ?


 

綿毛をつけている茎は長く、上に伸びて立っていますね。


花を咲かした後、綿毛になると地面に横たわって茎が伸びているように見えます。


写真の上方の花の茎と花のすぐ右隣にある花が咲き終わって綿毛が詰まってまだ開いていない茎を比べてみてください。

花の茎より綿毛が詰まった茎の方が長いですね。

さらに、写真の左上の方にある綿毛が全部飛んでしまっている茎(ぼけてしまっています。ごめんなさい)の方が長いですよね。

このように、茎の長さを比べてみると、だんだん長くなっていっていると思えますよね。

だから、花が咲き終わった後、綿毛を飛ばしやすくするために、

茎を伸ばして上に高く立てたんでしょうね。


冬にタンポポの花の茎が短いのはどうしてでしょうねえ。

夏や春に咲いているタンポポの花の茎は、長いのがほとんどですね。

どの花も茎が短いのは、この寒い時期だけですよね。

ある人は、冬の寒い強い風に当たって茎が折れないようにということをおっしゃっていましたよ。

でもね。そうかなあ?

冬は他の季節と違い、茎を高く伸ばして目立たせなくても、

周りに高く伸びている草花がないから、短くても目立つので

受粉のための虫を呼ぶことができるからじゃないかな。

そうすれば、茎を伸ばして高くすることに使うエネルギーを

他で寒さに耐えたり、よい種を作ったりすることなどに使えるからかなあ。

違うかもしれないけどね。

まあ、いずれにしても寒い冬には花の茎を短くし、

暖かい春や夏には花の茎を長く高くして

季節や気候に合わせて融通を利かせ、上手に生きるタンポポって、

「すごい!」って、思っちゃいました。