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2018.11.13

家づくりのお役立ちコラム

収納スペースを作りすぎると、家が片付かない?


 
ここ何年か、奥様方に人気の家づくりワードのひとつで、工務店側も意識して宣伝している言葉って、何だと思います?
 
収納たっぷりの家」、これです。聞いたことある方もたくさんいるはず!

どこの家庭も、昔より物持ちになりました。当然、それを片付けておくための場所も昔のままでは足りません。それで「収納たっぷりの家」というわけです。

ご相談いただくお客様でも、「とりあえず、収納スペースがたくさんほしいんです」という方はいらっしゃいます。収納スペースがたくさんあると、どうなると思いますか?
「とりあえず、ここにしまっておこう」が口癖になり、もう二度と使わなさそうなものも、収納スペースがあるがため「この先使うかもしれないし」と、捨てないままに。その結果、家はちっとも片付きません

しらかばハウジングでは、「収納スペースを作りたい」と言われた時は、「そこに何を入れるのか」をできるだけ具体的に考えていただくようにしています。そこがはっきりしていれば、モノが減らない収納スペース(ブラックボックスのようなものですね)を作ってしまうことにはなりませんから。
 

 

■アクション回数を減らす収納を考えよう

 

 
家を建てる時に、収納スペースを工務店が作ることには、当然良さがあります。収納スペースと言っても、納戸やウォークインクローゼットのような小部屋的なものから小さな棚まで規模はさまざまですが、共通して言えるのは「目的にピッタリ合わせられる」ということです。
棚ひとつとっても、既製品のサイズバリエーションが1センチ単位などということは、よほどありません。
一方、作り付けの棚なら、棚のサイズから中の仕切りの位置まで、希望に合わせて作ることができます。
そのためには何が大事かって?そう、「何を入れるのかを具体的に決めていること」です。
目的のものがピッタリ収まった棚を見ると、気持ちがいいですね。
この気持ちよさが、きれいに片付いた暮らしをキープするモチベーションにもなります。
 
私たちが収納棚を作るときに、大切にしているポイントが1つあります。それは「アクション回数を少なくすること」。例えば、扉を付けるのをやめたり、引き出し型にするのをやめたり、そんなことを提案します。
 
毎日の暮らしは、小さなアクションの積み重ねです。扉を開けて、引き出しを引いて、その中から取り出す、という3アクションは何でもないように見えますが、それが1アクションでできれば、楽ですよね。余分なものは省いた方が、予算的にもお値打ちになりますし。
 

 
人間、面倒なことはやりたがらないもの。面倒な収納スペースは、だんだん使われなくなります。そして中に何が入っていたかも忘れられ……。こんなことにならないように、できるだけスッキリ、中が分かりやすい収納を、心がけています。