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2018.12.06

施工事例

【施工事例】築100年近い古民家をリノベーション(西尾市K様邸)★祝・デザインアワード入賞★

今回の施工事例は、パナソニック主催・デザインアワード2018で、全国から数点のみ選ばれる「グランドリフォーム賞 優秀賞」を受賞した、古民家リノベーションを紹介します。

 

西尾市吉良町にあった古民家をリノベーションした、K様邸。リノベーション前の外観、内観からは想像できないくらいの良い家になったと、喜んでいただいていますよ。

 

 

「新築を建てたいのですが……」と相談に来られた、若い夫婦の夢は

土地を探すところから始めて、家族4人が住まう家を建てたいとのことでした。
お話をお聞きしてみると、ご夫妻には夢がありました。
「海の近くの田舎町にあった、おじいちゃんおばあちゃんの家のような家に住みたいなって思っていて…」
小さい頃、元気に走り回った広い大きな家。そこには家族の笑い声がいつも響いていて……。そんな思い出があるそうです。

「だったら、古民家を買って、リノベーションするというのは、いかがですか?」と、提案させていただきました。お二人とも古い家が好き、アンティークな家具にはかわいらしさを感じる、とのこと。予算の面からも、新築よりは、リノベーションの方が良いということで、その方向で物件を探すことになりました。

 


(イメージ写真)

 

しらかばハウジングでは、お客様からご希望がある時は、土地探しも一緒に行っています。今回も、希望のエリアから何軒か探し、お客様と一緒に見て回りました。

「古民家」とは言いかえれば、「古家付き土地」です。素人さんの目でその「古家」を見ても、それをいい感じにリノベーションできるか判断するのは至難の業だと思います。K様も、はじめはどこを見たらよいのか見当がつかず、古家の雰囲気に引きずられがちでした。

一番大切なのは、柱や梁が、どれだけしっかりしているかです。これは、日本の時代背景や、工法の変化にもよるので、新しければ良いとか、古いほど良いとか、一概に決められるものではありません。一軒一軒一緒に見て、学んでいただき、K様夫妻もだんだんと分かるようになってこられた頃。

一軒の家に出合いました。

それが今回リノベーションした、西尾市吉良町の築100年近い古家だったのです。

 

古民家リノベーションの肝は、古民家のどこを生かすか

土地の坪数は174坪。そこにはかなり大きな家が建っていました。調べてみると、大正時代に建てられ、昭和に入って増築されています。柱や梁は、かなり立派なものが入っています。これは十分使えます。一部、シロアリに食われていたところがあったので、そこは修復が必要となりました。

 

 

2階建てではあるものの、大正時代に建てられた頃は、基本的に生活空間は1階。2階は物置でした。1階は昭和になり改装、増築されていて、かなりの広さに。2階の一部も部屋になりました。この先K様が家族4人で今後暮らしていくことを考え、1階の増築された部分は取り壊して減築、2階を普通の部屋として使えるように改装し、総2階の家としました。

 

 

古民家らしさ」を一番発揮したのは、この家を支えてきた天井の太い梁。色だけ深い茶色で塗り直しました。漆喰壁の白とのコントラストで、とても雰囲気のある空間になりました。天井にはすだれを敷き、床材は節に味わいがある、しらかばの木を使いました。また、「せっかくの古民家なので、使えるものはうまく使ってください」というK様のご希望に合わせ、もともとあったガラス戸ポストなどは、そのまま活用させていただきました。

 

 

こうして、大正時代の良さと、現代が融合した、リノベーション住宅ができあがりました。
「子どもたちが、開放感のある板の間を走り回っています。自分たちが子どもだった頃の思い出と重なるような日々が送れる家ができて、本当にうれしいです。子どもたちも、モノを大切にするということを、この家を通して感じてくれるのではないかと思います」と、喜んでいただいています。

 

趣味の海釣りと料理、交替勤務。暮らしに合わせた間取りと設備

さて、古民家という点からは少し離れますが、他にもこの家にはいろんな工夫が詰まっています。しらかばハウジングが家づくりをするにあたり、一番大切にしたいのは「将来にわたって、お客様がどんな暮らしを望まれているか」ということ。なかなか言葉にならない希望の形を、丁寧にお話をしながら一緒にイメージしていきます。

K様の場合は、ご主人の趣味と生活ペースに特徴がありました。
ご主人の趣味は、海釣り料理。それを十分に楽しむため、海から帰った時にさっと使えるシャワールームを、玄関からすぐの場所に設置しました。また、キッチンのシンクも広めに。「ここで将来、料理屋をやってみるのも楽しそう」と、ご主人の夢も広がります。

 

 

また、ご主人のお仕事が交替勤務のため、ご主人専用の階段を設けました。階段を上った先に、寝室があります。これらのスペースは、家族が集まるリビングとは少し距離を置いてあります。夜勤の日でも、昼間、子どもたちの声や走り回る振動に悩まされることなく寝ることができるというわけです。

 

 

海の近くの古民家で、懐かしい雰囲気に癒されながら、小さな子どもたちとのびのびとした時間を過ごしはじめたK様。休日には大好きな海釣りにもすぐに行けます。
「はじめは新築しか頭になかったので、古民家のリノベーションという選択肢を知ったことや、一緒に古家付き土地を見てもらえたことで、この暮らしにたどり着けたと思います」とK様。
喜んでいただけて何よりです。しらかばハウジングでは、今回のように、「どんな暮らしをしたいか」を丁寧にお聞きし、土地探しやリノベーションも含めて、ご提案させていただきます。
オンリーワンの家づくりを、ぜひご一緒に。

 

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https://reform-club.panasonic.com/case/design-award/award2018.html