2019.08.08
想い・こだわり
家が交流を促すような…そんな仕事を夢見ています
私たちのような地域密着型の工務店は、地域の人が喜んでくれる家を建てることが仕事です。それは、どの工務店も同じ。
でもきっと、どんな家づくりが得意だとか、どんな施工事例が多いとかいう話の中には、工務店の「想い」や「夢」が入っているのではないでしょうか。
今日は少し、しらかばハウジング社長である私、池田の夢を、聞いていただけたらと思います。
■コミュニケーションが足りない時代です
私も50代半ばとなり、これからの日本を思うと、いろんなことが心配になります。
中でも、コミュニケーション力が落ちているのでは?というのが、大きな心配の1つです。今は、スマホで何でもできてしまう時代。
これからその傾向は一層強まるでしょう。近隣の家との付き合いも薄くなっています。
地域でのコミュニケーションが希薄になるとどうなるか。防犯力が下がります。また、子育てや介護などで、気軽に助け合えなくなれば、孤立した人たちの負担感はますます高まります。
もっと、お互いに優しく、楽に声がかけられる、そんな空気感が必要なのではないでしょうか。そのために、工務店である私ができることは何だろう。
そう考えたときに、「まちづくりにつながる、家づくりがしたい」と思いました。
■人やまちを育てていける家づくりがしたい
今の時代、やはり「干渉されたくない、干渉したくない」という気持ちの人が大半です。一方で「孤立」や「孤独」によるマイナス面も多く出てきています。
「過度に干渉せず、でもお互いがゆるやかに交流し、助け合える空気感」、それを家づくりでできないかと考えた時、「5~6軒でひとつのコミュニティとなるような、ひと固まりの家づくりをし、住む人たちのコミュニティづくりにも一役買うような関わり方をしてみたい」という、ひとつの夢が、私の中に生まれました。
そこでは、四角形を碁盤の目のように区切ったような土地の分け方はしません。
ゆるやかな曲線を生かし、緑を植えて、住む人たちが共に緑の世話をする共有部分を設けます。
緑の木々は木陰をつくり、夏は涼し気な風を運んできてくれます。春は花が咲き、季節の移り変わりを楽しみながら、共有スペースで語らう……。
そこに住む人は、ある程度「自分たちもこの空間の心地よさを作っていく一員だ」という気持ちが必要です。
落ち葉が多ければ、掃除しなければいけません。子どもたちの元気すぎる声も、寛容に聞く必要があります。
今までと比べたら、少し面倒な気がするかもしれない。でも、そこには家族以外にも信頼できるつながりがあって、お互いが幸せに暮らしていけることを望み合い、気にかけあうという「ほどよいつながり」があります。
こうしたコミュニティができていれば、災害時にも強いはずです。
人生100年時代と言われる、AIの時代と言われる今だからこそ、こんなコミュニティづくり、家づくりがしてみたい。
それが私の今の夢です。夢をもって仕事したいですよね。