2020.07.16
家づくりのお役立ちコラム
「持続可能」な暮らし、住まいを通じて考えてみませんか?
これからの時代に合わせた暮らしのキーワードとして、「エシカル」や「持続可能」、そんな言葉をよく耳にするようになりました。
なんだか難しそうに思える言葉ですが、衣食住、生きる上で欠かせない「住」の観点からこうしたキーワードを考えたとき。一体どんな家づくりができるのでしょうか?
しらかばハウジングは、外部の自然環境を上手く活かしながら快適に暮らせるOMソーラーの家や、化学物質やアレルギーに汚染されていない美味しい空気の吸える家FFC®免疫住宅、自然素材を使った家など様々な住まいの形をこれまでも提案してきました。
今日は、しらかばハウジングの社長・池田と一緒に、持続可能な暮らしをするための住まいについて考えてみましょう!
■「持続可能な家」ってなんだろう?
2015年の国連サミットでもSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられ、地球環境の保全や自然との共存を通じて、未来に環境や暮らしを引き継ぐための取り組みを各企業が始めています。
「持続可能」なんて言われると、なんだか難しいことのように思えますが、簡単に言ってしまえば、「今だけでなく、未来も、子どもたちの世代もずっと幸せに暮らせるかどうか」ということではないでしょうか。
漠然と「持続可能」な暮らし、というとなかなかイメージが湧きませんが、まずは自分自身ができる範囲で、誰にとって・何にとって持続可能なことができるかを考えてみるといいかもしれません。
■持続可能な家=経済的にも持続可能な家
例えば、持続可能な暮らしをするための家、と考えたとき。
環境はもちろんですが、家計の面でも持続可能なプランを考えておかないと、なかなか環境問題まで心の余裕を持って考えることは難しいですよね。
実は、日本の世帯所得は、少しずつ減少しています。1994年と2017年の日本人の平均所得額を比較(※)してみると、なんとその差は100万円以上!
これから平均所得が100万円単位で上がっていくかどうか、と考えると、なかなかそんなプランは描きにくいものですよね。
画像出典:厚生労働省 国民生活基礎調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa18/dl/10.pdf
つまり、将来所得が増えないかもしれない・・・と仮定したとき。
ローン返済や、将来のリフォーム、メンテナンスコストなどのお金の問題も含めて、家族が幸せな笑顔で「ずっと住み続けられる家」ってどんな家なんだろう?と考えることが、私たちが個人単位でできる「持続可能な取り組み」かもしれません。
例えば、外壁をタイルにして、屋根を瓦にした家は、最初の建築費用は少し割高になってしまいますが、将来かかるメンテナンスコストはグッと安く抑えられます。
また、ガルバリウムや漆喰壁など外壁素材は色々ありますので、初期費用とメンテナンスコストをトータルで考えてみましょう。
一方で、もしも外壁の塗り替えが必要なサイディング素材などを使ったとしたら、10年から15年後には外壁塗り替えのために100万円以上のお金が必要になります。
この金額は、月あたりに換算すれば、大体毎月1万円くらい、リフォーム貯金をしないといけない計算です。
将来所得が倍増、なんて夢のようなプランはなかなか非現実的な中で、将来100万円単位で家にお金をかけるのは、大変なことですよね。
それなら、少し高いかもしれないけれど、住宅ローンに組み込める初期費用で、最初にメンテナンス費用があまりかからない外壁材を使っておけば……。結果的に家計にかかる負担は少なくなり、家計が持続可能になるのです。
■持続可能な家=暮らしに合わせて変われる家
もう一つ、ずっと住み続けられる家を建てる上で考えておきたいのが、将来ライフスタイルが変わったときにも、暮らしに合わせて家の使い方を変えられる「可変性」のある家かどうかという点です。
しらかばハウジングで家づくりをお手伝いするときに、お客様に必ずお聞きしているのが、「どんな暮らしをしたいとイメージしていますか?」「20年後、30年後まで考えてみて、どんな人生を送りたいですか?」という質問です。
子どもは何人欲しいのか。
大学まで進学させて、将来は実家で一緒に暮らしたいのか。
はたまた老後は夫婦2人で悠々自適に暮らしたいのか。
そんなことまで考えてみると、ずっと住み続けられる家の形がだんだんと見えてきます。
もしも老後は夫婦だけで暮らす予定なら、2階建の場合「階段の上り下りが大変になったときの寝室はどこにしたらいいか」なども考えておく必要があります。
例えば、間取りを変えやすいように壁の構造を工夫しておけば、将来のリフォームの自由度も高くなりますし、リフォーム費用も結果的に抑えられます。
アメリカには、家をライフスタイルの変化によって気軽に買い替える文化がありますが、日本ではなかなか買い替えや住み替えは馴染みのない選択肢。
だからこそ、30年後も快適に暮らせる住まいの形を考えることが、持続可能な家づくりの第一歩なのです。
「持続可能」を自分ゴトとして考えて、家づくりを見つめ直したとき。できることはたくさん!
しらかばハウジングでは、そんなずっと暮らせる家、次世代にも環(めぐ)る家を一緒に作っていけたらな、と思っています。
しらかばハウジングの施工事例はこちら>>
https://shirakaba-h.com/works