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2020.09.25

家づくりのお役立ちコラム

住まいに使われている「木」の話〜乾燥方法も色々!〜

突然ですが皆さんは、今日どこかで木を使った製品を使ったり目にしたりしましたか?
 
食器や筆記用具、インテリア、家具、そして住まいなど、私たちの生活に深く根ざしている木は、なんだかそこにあるだけで、ほっこり優しい気持ちになれる素材ですよね。
 
住宅、という視点から考えると、日本は世界的に見ても、木造の家が多い国。
今でも、全国で新しく建てられている家のなんと6割近くが木造住宅と言われています。
 

 
出典:国道交通省「平成30年度 住宅経済関連データ」
 
高温多湿な日本の気候にも合っていると言われている木を使った家づくりのノウハウは、長い歴史とともに日本の文化となり、今に受け継がれています。
そこで、今日は住まいに使われている「」について、レクチャー!
今日のテーマは木の乾燥方法です。
 

■木は乾燥させないと使えない?


 
紅葉シーズンとなるこれからの季節。
休日に山へと紅葉狩りにドライブする方もいらっしゃるかもしれません。
 
そんなドライブの途中に目にする山に生えている木々は、「立ち木」と言って水を豊富に含んでいます。
私たちが家づくりで使っている木材は、水分をたっぷり含んだ立ち木を伐採し、乾燥させ、やっと建築用資材として使えるようになります。
 
もしも乾燥させない「生材(なまざい)」のまま家を建ててしまうと、木は次第に乾燥し収縮したり変形したりして、建物に歪みを生じさせてしまいます。
 

■色々ある!?木の乾燥方法


 
木材の乾燥方法は、大きく分けて機械乾燥(人工乾燥)天然乾燥、2つに分けられます。
マニアックな話になると、水中乾燥という方法もあるのですが、今日はシンプルに機械乾燥と天然乾燥についてお話ししてみましょう。
 
<機械乾燥>
機械乾燥は、電子レンジで物質を温めるような仕組みで木を乾燥させる「高周波乾燥」や、熱を加えて水分を蒸発させる「高温乾燥」「低温乾燥」などの方法があります。
 
<天然乾燥>
天然乾燥は、火や熱を加えずに、伐採して屋外で風などに当てながらじっくり乾燥させていく方法です。
機械乾燥と違って時間がかかり、中には2年以上時間をかけるものもあるんですよ!
 

■どの乾燥方法がいいの?


 
機械乾燥と天然乾燥、どっちがいいかはなかなか判断が難しいもの。
乾燥させる時間が機械乾燥より長く必要な天然乾燥の木材は時間だけでなくコストもかかり割高になってしまうため、住宅に使われる木材の多くは機械乾燥となっています。
一方で、じっくり時間をかけて乾燥させる天然乾燥は、時間の流れとともに少しずつ水分が抜けていくため、木がグッと締まりより丈夫になるとも言われています。
 
乾燥させる方法ひとつとっても、いろいろな方法がある木材。なんとも奥深いものですよね!
しらかばハウジングでは、機械乾燥と天然乾燥、どちらの木材も使ったことがありますので、気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。
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