2024.11.14
古民家リノベーション
玄関土間は購入時にチェックしておきたいポイント【古民家リノベ豆知識】
こんにちは、しらかばハウジングです。
昔ながらの古民家は、土間空間が広々と作られていることが多く「リノベするならこの広い空間を活かしたい!」と考える方も多いもの。
そこで、今回は古民家の玄関土間に注目して、古民家探しのポイントや、リノベーション時の活用アイデアや方法について解説します。
■昔ながらの古民家は玄関にいい素材を使っていることが多い!?
築100年以上経っているような古民家の場合、玄関の敷居や鴨居、かまちなどに重厚で高品質な木材が使われていることがよくあります。
たとえば、玄関の敷台に今では目にすることができないような無垢の1枚板を使っていたり、梁や鴨居が太くて立派なことも。これは、“玄関は家の顔”という昔ながらの考えで作られている住まいだから。せっかくこうしたいい素材が使われた空間が残っているなら、できる限り活かす方向でリノベーションプランを練っていくのがおすすめです。
古民家探しの際にも、玄関周りにいい素材を使っている物件はいい古民家であることが多いもの。もし物件探しをこれからされるのであれば、ぜひチェックしてみてください。一見ごちゃごちゃしているように見えても、荷物や残されている家財をどかしてみると、とても立派な材料が登場するかもしれません。
一方で、状態が良くない場合や価値が失われている部分については、思い切って新しい素材に変えるのもひとつの手です。特に古民家の中には、昭和40〜50年代頃に当時の流行や価値観に合わせて、プリント合板やビニールクロスなどを使って手が加えられている場合もあります。こうした場合には、今の住まいとそれほど素材は変わりませんから、新しくするのもよいでしょう。
■古民家の土間空間:広さを活かしたリノベーション
古民家の魅力の一つが、土間の広さ。土間スペースを小さくして室内空間を広げる方法もありますが、せっかくなら、この広い土間空間をリノベーションでどう活用するかを考えてみるとよいでしょう。
<土間の素材とデザイン>
まず考えてみたいのが、土間をどんな素材でリノベーションするかです。
土間の面積が広い場合、コンクリート敷きにするとひび割れが生じる場合がありますが、これを「味」と捉えるか、きれいに直すかはリノベーションの方針次第です。
また、古民家の玄関土間は「家の顔」ともいえる場所。特に大切にしたい空間なので、可能であれば元の素材やデザインを活かしつつリノベーションするのがよいでしょう。
<段差の活用方法>
古民家の玄関土間は、現代的な住まいと比べて土間から室内の床までの段差が大きくなっていることがほとんどです。日々の使い勝手を考えるなら、段差を小さくするために木製のステップや石を置いてアプローチをつける方法を考えておくといいでしょう。
また、古民家は家の床下に空気を通して湿気をこもりにくくするように設計されています。土間空間から室内の床までの段差部分は、空気が流れるためにも必要なスペース。リノベーション時に塞いでしまうよりも、この点を活かしながら、過ごしやすい段差設計にリノベーションするよう考えてみましょう。
――古民家のリノベーションは、元の魅力を活かしつつ今の暮らしに合った工夫を施すことが大切です。特に玄関土間は、購入時のチェックポイントとして重要な場所。ぜひご自身が理想とする物件を見つけ、素敵な古民家ライフを楽しんでみてください!
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