2019.06.06
家づくりのお役立ちコラム
梅雨でジメジメ。快適に過ごすには?
■雨と湿気がつらい梅雨シーズン
6月は梅雨シーズン。平年だと6月上旬が梅雨入り、梅雨明けは7月中旬となっており、実に1ヶ月半ほども、雨や湿気に悩まされる季節が続きます。
5月が清々しいだけに、その落差で体調を崩す人も。家づくりや、暮らし方の面から、少しでも爽快に過ごす方法を探ってみましょう。
何といっても大切なのは、湿度を下げることです。人間が快適に過ごせる湿度は50~60%程度で、梅雨の時期は湿度が75%くらいにまで上がります。この湿度上昇の影響を受けるのは、私たち人間だけではありません。カビやダニにとっては最適! これがまた厄介です。
湿度を下げるために、誰でも今すぐできること。それは、空気の流れを良くすることです。窓を開けて、空気を入れ替えましょう。これなら簡単でしょう? でも実際のところ、効果は限られています。外も風が無く、湿度が高くてジメジメしている日も多いですし、そもそも雨が降っていては、おちおちと窓も開けられません。
窓を閉めても、24時間換気システムがついているから大丈夫? もちろん、無いよりはましですが、システムの機能により、実は効果はまちまちです。これで湿度を十分に下げられるとは、あまり期待しない方が良いでしょう。
■家づくりの時なら、湿気対策は選択肢がいっぱい
正直な話をしてしまうと、湿気にやられない暮らしをするためにできる選択肢は、家を建てた後になると小さなものしかありません。除湿器や除湿剤を置いてみる、湿度を上げそうな、観葉植物や水槽などの水気のあるものは置かない、など。
これが家を建てる時であれば、できることはたくさんあります。しらかばハウジングは「健康住宅」をうたっていますので、もちろん湿度のこともきちんと考えています。湿度を適切に保つためにできる家づくり面での工夫をいくつか、紹介します。
1つは、OMソーラーの家を建てることです。しらかばハウジングでも建てられるOMソーラーの家は、太陽や風などの自然をできるだけ生かした暮らしがしたい人や、地球環境に優しい暮らしがしたい人などに人気です。
このOMソーラーの家が、なぜ湿度を適切に保つ家になるのかというと、空気が常に循環しているからです。空気が動いていれば、高すぎる湿度は下がります。
OMソーラーの家でなくても、壁紙ひとつでも、湿度は変えられます。しらかばハウジングがお勧めしているのは、漆喰の壁です。漆喰には、調湿機能があるので、湿度が高すぎる時は下げてくれます。壁だけならリフォームの時にでも変えられるので、ビニールクロスなどから漆喰に変えてみてはいかがでしょうか。
■えっ、カビが逃げていく?免疫住宅のFFC
最後に、湿度を下げはしませんが、湿度の高さで発生してしまうカビ、こちらの悩みを解決する家づくりをご紹介しましょう。
それは、家を建てる時にFFC加工を施すことです。これは、しらかばハウジングが「おいしい空気の吸える家=免疫住宅」として紹介しているもので、私たちが普段接する、家の表面部分である床材や壁紙に、FFC加工を施したものを使うのです。
FFCは、化学物質などを中和する力をもっているので、アレルギー持ちのご家族などにも喜ばれていますが、実験により、FFCを施したものには、カビが生えにくいことが分かっています。一度FFC加工をするとその効果はずっと持続するので、「カビの逃げていく家」で、清潔な暮らしを続けていけますよ。
カビについては、他にもいろいろと工夫できることがあります。
断熱性の上がった現在の住まいで、やはり一番カビの生えやすいのは窓やその周辺部分です。窓を二重にしたり、枠をアルミサッシから樹脂に切り替えたりするだけでも、だいぶ違ってきますよ。
また、こうした湿気の溜まりやすいところに、タンスや本棚をくっつけて置いてしまうと、余計空気の通りが悪くなります。その密接部分にカビが生えてしまうと、目には見えなくても確実に空気は悪くなりますし、いつか場所をずらすときに青ざめるようなことになりかねません。家具の配置は、風通しを考えて行いましょう。
梅雨のシーズンが終われば、今度は暑い夏がやってきます。家づくりはどうしても夢を追いがちなので、幸せなイメージで夢想してしまいがち。こうした梅雨や夏、寒い冬など、季節によってどんなことに困りそうか、そのどこを一番解消したいのか考えておくと、失敗の少ない家づくりができますよ。