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2019.02.05

家づくりのお役立ちコラム

【ヒートショック対策】寒い冬も安心して過ごせる家づくりアイディア

寒い冬

■ヒートショックはなぜ起こる

まだまだ寒い日が続きますね。寒いと心配なのが「ヒートショック」。年間1万人以上がヒートショックで亡くなっており、テレビのニュースなどでもこの時期はよく見かけるのではないでしょうか。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって、体がダメージを受けることを指します。心臓に負担がかかり、心筋梗塞や不整脈、脳梗塞などを引き起こすこともあります。「冬のお風呂場でお年寄りが亡くなっていた」というニュースとともに、ヒートショックという言葉を聞くことも多いかと思いますが、冬のお風呂場は、危険が潜んでいる場所なのです。
冬場、多くの時間を過ごすリビングなどは、暖房器具の使用でかなり暖かくなっています。しかし、そこからお風呂へと続く廊下や脱衣所は、冷えきっているというご家庭も多いのではないでしょうか。

暖かいリビングから寒い廊下を通り、寒い脱衣所で服を脱いだころには、体にどんな変化が起こっているでしょうか。体は熱が逃げていくのを防ぐために、血管を収縮させ、血圧を高めているのです。その状態でお風呂へ。冷えた体に温かさが沁みる最高な瞬間かと思いきや、熱いお湯に入ることで心臓に負担をかけ、血圧はさらに上がります。お湯の中で体が温まってくると、血圧は少しずつ下がっていきます。そしてお風呂から出てまた寒い脱衣所へ。血圧がまた上がります。
入浴を挟んで、血圧が激しく上がったり下がったりしているのが分かりますね。このせいで、体への負担が大きくなり、ヒートショックが起こるというわけです。お風呂に限らず、トイレや、朝の出勤時なども、寒暖差が激しく、ヒートショックになりやすいと言われています。

■全館空調が理想ではあるけれど…

しらかばハウジングが手がけた全館空調のOMソーラーの家
しらかばハウジングが手がけた「OMソーラーの家」施工例

ヒートショックが起こらないようにするには、どうすればよいのでしょうか。要は寒暖差を小さくすれば良いのですが、冬の寒い時期に室内を外と近い温度にしておくのは、暮らしを営む場としてあるべきかたちではありません。私たちが考えたいのは、室内をできるだけ均一の温度にするということです。
一番良いのは、全館空調の家を建てることです。しらかばハウジングで人気の「OMソーラーの家」「OMXの家」も、全館空調です。ヒートショックへの改善策というだけでなく、冷え性の奥様にも「ほどよく暖かい家」として喜んでいただいています。

また、「外壁と内壁の間や床下に、しっかりと断熱材を入れる」「窓を二重にする」など、高気密・高断熱の家づくりをすることで、窓や床、壁から、暖かい空気が逃げてしまわないようにするのも大切です。
ただこれは当然の話ですが、家を建てる段階にのみある選択肢です。家を建てる時に工夫するのが、その後の電気代、ガス代も抑えられてコストパフォーマンス的にも良いのですが、一度建ててしまった家を、そこまで大がかりにリフォームすることは、なかなかできません。

 

ヒーターで暖まる

 

最も現実的で今すぐできることといえば、脱衣所にヒーターを設置することでしょうか。また、浴室も、浴槽内はお湯であたたかいのですが、浴室自体は意外と冷えています。一番風呂で入るときなどは、特にそうですね。服を脱ぐ前に、お湯で浴室全体にシャワーをかけておくと、少し暖かくなりますよ。特にタイル壁の浴室はかなり冷えていますので、このひと手間を加えるのが大事です。
服を脱ぐ時間や、浴槽につかるまでの時間くらい我慢すればいいか、などと考えてしまいがちですが、その少しの時間にも体に大きな負担がかかっています。今すぐできる改善として、やってみてはいかがでしょうか。

■入浴後もポカポカが続く入浴法とお勧め浴槽

また、「お風呂の入り方」自体を改善して、なるべくヒートショックが起きないようにすることもできます。皆さんは普段、何℃ぐらいのお湯に、何分くらい入っていますか? 「熱すぎる風呂温度」「長すぎる入浴時間」は、ヒートショックを引き起こしやすいので要注意です。
私たちしらかばハウジングは、「健康に暮らしていける家づくり」を大切にしており、社長の池田も健康プチおたくです(笑)。池田のオススメは、39~41度のお湯に10分間入ること。これが体の免疫力を高める入り方です。お風呂から出た後もポカポカし、眠りも深くなって良質な睡眠が得られますよ。
お風呂に入っている間は、ただボーっと入るのではなく、自分の周りのお湯を回すと良いです。冷えた体でお風呂に浸かるので、体の周りのお湯は温度が下がり、浸かりながら浴槽内のお湯を手で循環させることで、適温のお風呂に入っていることになるのです。

最近、私たちがお勧めしている浴槽があります。なんと、自分でお湯を回さなくても、浴槽がやってくれるのですよ。その名も「酸素美泡湯」。Panasonic製のユニットバスにつけられる機能です。(詳しくはPanasonicの美泡湯紹介ページ
http://sumai.panasonic.jp/bathroom/feature/detail.php?id=sansoをご覧ください)。
酸素を含んだミクロの泡がお湯の中に無数に含まれていて、それが動いて優しく体を包んでくれます。ぬるめの39℃のお湯でもしっかりと温かく、お風呂から出た後もポカポカ感が続きます。そのため、お風呂の温度を熱くしすぎることなく、またお風呂を出た後で急激に寒さを感じて血圧が上がるということも避けやすくなります。

 

パナソニック製品の酸素美泡湯の効果
出典:Panasonic美泡湯紹介ページより

 

「湯が気持ちいい!」「肌がきれいになった気がする!」と人気が高いそうです。これから家を建てる方、浴室のリフォームを考えている方は、ぜひ考えてみてくださいね。