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2020.04.07

エシカルな家づくりって何だろう?

寒い冬を越えた草花たちが芽吹きはじめ、生命の力強さを感じる春。
わたしたちの暮らしに安らぎや、心地よさを運んでくれる「自然」はなくてはならないものですよね。
とかく自然と人間を分けて考えてしまいがちですが、よくよく考えれば、人間も生き物という点では自然の、そして地球の一員です。
だからこそ、改めて身の回りの暮らしを見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

 

■エシカルな視点で住まいを考えてみよう!

 

最近当たり前になりつつある“エシカル”という言葉を知っていますか?
「道徳的、倫理的」という意味を持つエシカルは、エシカルシンキング(エシカルな考え方)などという言葉としても使われます。

【ethical/エシカル】
意:倫理的な、道徳的な、道徳的に正しい

たとえば、春服としてシャツを1枚買うときも。
価格やデザインだけを重視して選ぶのではなく、(もちろんデザインや価格も考慮しながら)社会や自然に配慮して生産されたシャツなのか? まで気にして購入するものを選ぶのがエシカルな考え方。

-遠いどこかの国で働く子ども達を搾取して作っていないか?
-シャツを作る工場から出る廃液やゴミが自然を破壊してしまっていないか?

少しだけ、自分だけでなく目の前のものを作ってくれた人やその環境、地球に配慮する気持ちをみんなが持てば、地球も社会もいい方向になっていくのではないか?というスタンスです。

自分中心ではなく、自分も含めた地球に暮らすみんなを中心に考えて暮らしていく。そんなエシカルなスタンスは、何だか、素敵なことだと思いませんか?

もちろん、これから長く暮らす「」を建てる際にもエシカルな考え方は取り入れられます。
マイホームは何十年と長くお世話になる場所だからこそ、ちょっぴりエシカルな考え方を取り入れながら建ててみてはいかがでしょうか?

 

■エシカルな視点で歴史を見つめ直してみると…

エシカルにマイホームを建てる。
そんな風に言ってしまうと、何だか難しいことのように思えますよね。
でも、実はとても簡単なこと。

例えば日本には四季があり、国土の70パーセント近くが森林という「木が身近にある国」です。
古来より、木は私たちの暮らしになくてはならない存在として、家や燃料など様々な物に使われてきました。実は、有名な絵師・歌川広重という人が当時描いた『東海道五十三次』を見てみると、意外と木が生茂った風景が見つかりません。一説によれば、これは今よりももっと木をたくさん使っていた江戸時代には、たくさん使われてしまったからこそ、木が不足した状態だったのではないか?と言われています。

 

 

また、明治時代に入り、近代化とともに人口が増えたり戦争が始まったりすると、ますます日本の木が不足。全国でスギなどの針葉樹が植樹されました。こうして、日本の山の環境を守るには人の手が欠かせない存在になっていきました。

けれど、第二次世界大戦後の高度経済成長期を前に、日本の木材はさらに不足…。その結果、植樹は全国的に加速していきます。

ところが…。
高度経済成長期には木が不足した代わりに住宅には鉄骨を。燃料は石油を使うようになり、だんだん木をそれほど必要としない生活に変わりました。
その結果、かつてたくさん植樹された木は木材として売れなくなり、林業が衰退。手入れをする人も激減し、日本の山々が荒れてしまいました。

何だか皮肉なように思えるかもしれませんが、私たちの暮らしは、山の環境を振り回しながら今まで発展してきたという側面があるのです。

 

■意外と簡単!? エシカルな家づくり

ここで考えてみたいのが、この山の環境をどうやって戻せるかということ。
一気には変えられないかもしれませんが、木をたくさん使った家を建てるという選択肢を選ぶことで、林業が元気を取り戻し、山を手入れする人も増加するかもしれません。

最近、台風など大雨が降ると、山崩れや鉄砲水による被害が各地で起こるようになりました。また、山に近い集落では、猿や猪などの獣害に人々が悩まされています。
これらは私たち人間が、山を都合よく使うだけ使って、放置し、荒らしてしまった結果とも言われています。

だからこそ、ちょっとだけエシカルに考えて「山の環境をよりよく保つために木の家を建てる」という選択をしてみてもいいのではないでしょうか?

ぜひ、これからマイホームを建てるなら【エシカル】な視点を取り入れてみてくださいね!

 

 

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