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2019.08.01

家づくりのお役立ちコラム

【理想の暮らしから考える家づくりvol.4】 和室を洋室にリフォームしたいと思っています(Dさん、50代、女性)

しらかばハウジングが大切だと考えている、「どんな暮らしをしたいかを考えた家づくり」を、会話形式で紹介する同シリーズ。
今回は一緒に暮らすお母様の希望で、和室から洋室へのリフォームを考えているDさんのお話です。
※Dさんは架空の人物です。

 

■「シルバー世代=和室が人気」は勘違い?

Dさん「リフォームのことで、ちょっと相談があるんですが。和室を洋室に変えることってできますか?」

しらかば「はい、できますよ。どうされたんですか」

Dさん「80歳をすぎた母と一緒に暮らしているんですが、最近足が弱くなって、和室はつらいと言うんです。私の中では、年を取ったら和室が落ち着くのでは、というイメージがあって、和室を母の部屋にしているのですが、そうでもないんですね」

しらかば「そうですね、和室ですと、まず布団で寝ますから、その上げ下ろしがつらいというのは、よくお聞きしますね。また、ベッドのように腰掛けられないので、起きて立ち上がる時も体への負荷は大きいですよね。家族同士でお部屋を交換して、お母様には洋室を使っていただき、その洋室を今まで使っていた人がお母様の和室を使うというのはいかがですか」
 

 
Dさん「私と夫はふたりでひと部屋の寝室なので、和室では手狭になってしまうんですよね。子ども達たちもまだ、それぞれに部屋が必要ですし、本棚やベッドなどを移動させて…というのはなかなか大変。そもそも、子どもたちは自分の洋室が気に入っていて、和室は我が家では人気がないんです。和室にしておかないといけない理由もないですし、私たちも年を取ったら同じ悩みが出てくると思うので、いっそこの機会に洋室に変えてしまおうかと思いまして」

しらかば「なるほど。では、リフォームを考えてみましょうか。和室から洋室へのリフォームは、畳をフローリングに変えるだけなら2日もあればできます。床の変更だけでは部屋の雰囲気が中途半端なので、壁紙や天井、照明を変えたり、今まで内障子だった窓に、カーテンが付けられるようにしたりなど、細かなところまでやると、もう少し時間がかかります」
 

 

■和室ではなく「畳スペース」という手も

しらかば「和室から洋室へのリフォームをするときには、バリアフリーに気を付けることが大切です。和室の畳の厚さは、一律ではないので、それを床に張り替えた時、段差ができてしまわないようにしないといけません。具体的には、敷居の部分がそのまま残りますので、その敷居の高さに合わせて、床をはるということになります」

Dさん「なるほど。大切ですね。せっかく部屋をリフォームしても、それがつまずく原因になったりしては嫌ですもんね」

しらかば「床材は、予算や希望によって、選べますよ。大きく分けて、スギやヒノキなどの針葉樹は柔らかく、オークやカリンなどの広葉樹は硬めです。歩いた時の感触が柔らかい方が良ければ針葉樹がお勧めです。でも柔らかい分、ベッドなどの重みで跡がついて傷つきやすいので、それを避けたいなら広葉樹の方が良いかもしれません」
 

 
Dさん「それにしても、我が家で和室が人気がないとは言っても、家から畳が全くなくなるというのは、なんだか少し寂しい気もしますね」

しらかば「そうですね、日本人はやはり畳が好きですからね。そういった場合は、リビングの一角に、畳スペースを設けることをご提案しています」

Dさん「最近の家で、よく見かけます。後からでも作れるんですか」

しらかば「はい、できますよ。ちょうどベッドぐらいの、腰掛けられる高さにして、そこに収納ができるよう、引き出しをつけるんです。すると、正座しなくても畳スペースに楽に座れますし、収納スペースが増えるという、一石二鳥のリフォームができるんです」

Dさん「それはいいですね!」
 

 

■発想を変えてエレベーターはいかが?

しらかば「ところでDさん、今回はお母様の体に合わせて、和室を洋室にしたいというご相談でしたが、年を重ねてこられた方から相談の多いリフォームって何だと思いますか?」

Dさん「何でしょう。さっきのお話にも出てきた、バリアフリー関連のものでしょうか」

しらかば「その意図もあってのことでしょうが、多いのは、間取りの変更についての相談です。お子さんが独立されると、夫婦だけになるご家庭が多いです。そしてDさんがおっしゃったように、足腰がつらくなってくるとバリアフリーな住環境が欲しくなります。すると、余るもの、邪魔なものは、何だか分かりますか」

Dさん「部屋数は、少なくても良くなりますよね。あと、階段とか…」

しらかば「その通りです!そうなってくると皆さん、平屋にしたいとおっしゃるんですよね。大きいものを小さくするリフォームになるので、要らない部分を外すだけ、金額もさほどかからないと思われる方もいるのですが、これがなかなか大工事なんですよね。家って、そんなに単純なものではないのです。家を支える柱の入っている位置や壁の構造など、しっかり把握して作り直さなければならないのです」

Dさん「なるほど、それだとかなり大がかりですよね」

しらかば「そこで、こんな考え方はいかがでしょうか。階段を避けて、今ある部屋を有効活用できる一発逆転の技、それはエレベーターをつけることです」
 

 
Dさん「えっ、エレベーター? 考えてみたことも無かったです」

しらかば「エレベーターというと、大がかりな工事を想像される方が多いようですが、今は家庭に取り付ける目的のエレベータも出ています。しらかばハウジングも、パナソニックのホームエレベーターを取り付けられる資格を持っていますよ。取付費用は小さいものですと、300万円程度からあります。2階建てから平屋へというリフォームでかかる金額と比べてみると、意外とありかもと思われるのではないでしょうか」

Dさん「そうですね、これなら2階のお部屋も無駄にせず使えるし、良いですよね」

しらかば「はい。家を生かしながら、今とこれからに合った住まいに変えていくことが大切ですよね。和室から洋室へのリフォームも、良い選択だと思いますよ。お母様にも喜んでいただけるのではないでしょうか(^^)」

Dさん「ありがとうございます。前向きに考えてみます」