2019.09.03
家づくりのお役立ちコラム
水まわりリフォームの「今ドキ」って?
■キッチンは収納力アップ、IHが主流に
家も、建ててから20~30年すると、いろんな所にリフォームが必要になってきますよね。相談の中でわりと多いのが、キッチンや洗面、お風呂、トイレなどの水回りについてです。毎日使う場所なので、壊れたらリフォームというわけにもいかず、「どのタイミングでお願いしたらいいのか…」という悩みもよく聞きます。基本的には「変えたいと思った時が変え時」、これが答えです。
「ちょっと使いづらくなってきたな」「年季が入って来たから新しくして気分を変えたいな」、そんな風に感じたら、リフォームを考えてみましょう。家を建てた時から20~30年というと、設備もだいぶ変わってきています。今回は、水回りの各設備が、この20~30年ほどでどんなふうに変わったかを、ざっと紹介します。
まずは、キッチン。
一番大きな変化は、流し台やガス台、収納などがセパレートで設置されていたのが、システムキッチンとして一体化した、ということでしょう。これで「流し台と作業スペース、ガス台の大きさがうまく合わない」ということもなくなりましたし、掃除もずいぶん楽になりました。また、吊戸棚などもついて、収納力が大幅にアップしました。食事ごとにそれに合った食器をいろいろと使って楽しみたい方や、調味料をたくさん置きたい方などは、今のキッチンに替えるだけで、ずいぶんと暮らしが楽しくなるのではないでしょうか。
また、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの変化も見逃せません。天板が平面になることで、料理後の汚れは布巾でさっとふくだけに。主婦にとっては、本当にうれしいことですよね。「IHは火力が弱いのでは?」という話も聞いたことがありますが、実際そんな心配はありません。
さらに嬉しいことに、これに合わせてお風呂の給湯器をエコキュートに替えれば、家がオール電化に。するとガスの基本料金が不要になるため、光熱費が節約できます。リフォームのタイミングで、家のオール電化を考えてみてはいかがでしょうか。
■掃除しやすく、見栄えも良くなったお風呂やトイレ
続いて、お風呂やトイレ。掃除のしやすさや見た目がずいぶんと良くなりました。
まずお風呂は、どうしても水気が多いため、カビが生えやすくなってしまいます。それを解消すべく、どのメーカーも日々少しずつ改良を重ね、ずいぶんと変わりましたよ。床面の角度や材質を工夫し、水はけの良さがぐんと良くなりました。また、お風呂での転倒などを避けるために、滑りにくい床になりました。こうした水はけの良さや滑りにくさだけでなく、掃除をする面からも、掃除がしやすい、汚れがたまりにくく落ちやすい床に変わりました。この、掃除のしやすさは浴槽も同じ。きれいに保ちやすいお風呂は、使っていても気持ちよいですよね。
お風呂は、壁面のデザインが豊富になり、選ぶ楽しみが広がりました。ユニットバスでも、高級感を感じるお風呂にすることができます。壁面のデザインを変えるだけでも、お風呂の印象はグンと変わりますよ。
トイレは、ここ数年で、タンクレスが増えました。何が嬉しいって、見た目がスッキリすることですよね。スタイリッシュになって、掃除も楽になりました。ただひとつ、タンクレストイレにリフォームするときには気を付けないといけないことが…。それは、手洗い場が無くなってしまうことです。今まで、トイレ=タンクの上部が手洗い場、ということが当然すぎて、タンクレストイレにリフォームした後で「どこで手を洗えばいいんだ~!」となってしまわないように。近くに洗面台などがある家庭はそれで良いですが、トイレに手洗い場が無いと困る家庭は、別で取り付ける必要があります。
■オリジナリティを加えるリフォームが楽しい
最後に、洗面台です。
洗面台は、さほど大きな変化はありません。基本、顔を洗ったり歯を磨いたりする場所ですからね、あまり変わる余地が無いのでしょう。収納スペースが増えたぐらいでしょうか。
それでも、設備は時代を映す鏡だなと思ったことがあります。「朝シャン」が流行った頃、毎朝そこで頭が洗えるように、洗面ボウルも深くなったんですよ。だからその頃に家を建てたお宅の洗面台は、洗面ボウルが深い形状なのではないでしょうか。シャワーのホースも多少長めかも。面白いですよね。
洗面台にもっとオリジナリティを出したい!という場合は、メーカー品ではなく、私たちしらかばハウジングがお作りすることだってできます。木のカウンターを設置して、洗面ボウルを入れて…と、おしゃれなカフェのような洗面台だって、希望があれば作れるんですよ。
リフォームは、暮らしをより自分らしく、楽しく変化させるチャンスです。「使いづらくなったから、使いやすかった頃の状態に戻してほしい」ではなく、「リフォームをきっかけに、こんなふうに暮らしたい」とご相談いただければ、きっと満足のいくリフォームになります。
リフォームを考える時になったら、まずはご相談ください。ショールームにお連れすることもできるので、そこでいろいろと見てみて、イメージを膨らませましょう。それをもとに、自分たちにとってリフォームで優先したいことは?と考え、「設備の入れ替え」だけではない、やって嬉しくなるリフォームにしたいですね。