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2019.09.10

家づくりのお役立ちコラム

ワンちゃんと楽しく暮らせる家づくりとは?


 

■暑い夏…。人間以上にワンちゃんはつらかったはず

暑かった夏も、朝晩少しずつ秋の気配が。夏の疲れが溜まってきている人も多いのではないでしょうか。夏の暑さには人間もさることながら、ワンちゃんも辛かっただろうなとつい思いを巡らせてしま私、池田は、何を隠そうかなりの愛犬家です。「愛犬家住宅コーディネーター」の資格も取得しています。家に帰れば、ジャックラッセルテリアのワンちゃん2匹が大喜びで迎えてくれます。これが何とも、幸せなんですよね。
 

 
ワンちゃんにとって、1年の中で一番暮らしにくいのが夏です。犬種にもよりますが、夏に弱いワンちゃんは多いです。汗をかかないので、呼吸で体温調節をしているのですが、あまり暑いとそれも追いつきません。夏の間、舌を出して、ハッハッと辛そうにしている姿をよく見かけませんでしたか? 特にパグなどの鼻の短い犬は温度調整が苦手です。暑い日は家の中で過ごさせてやるのが良いですね。
 
お散歩も、朝晩の少し涼しくなった時に行くなら良いのですが、気温の上がる昼間は避けた方が良いでしょう。人間よりもずっと低いところを歩いているワンちゃんにはアスファルトの熱が伝わってしまい、肉球がやけどを負うことも。
 

 
こんなワンちゃんたちのために、私たちが家づくりの面からできる工夫はなんでしょう。ひとつは、土間があると良いですよ。ひんやりした地面にぺったりとお腹をつけることでずいぶん体が楽になります。土間が無い家も、そうした「ひんやりスペース」を家の中に少し用意してあげるだけで、ワンちゃんにとって過ごしやすい住まいになるのです。
 

■「犬種」に合った工夫をしよう

家づくりの相談に来られる愛犬家さんに、私がよくお尋ねするのは「犬種は何ですか?」ということ。「ワンちゃんと一緒に住むのに良い家がつくりたい」といっても、ワンちゃんもその犬種ごとに体格も性質も違います。犬種に合わせた家づくりをすることが大切です。
 
例えば、ミニチュアダックスは、アナグマを穴から追い出すための仕事をする犬です。だからあんなに鼻が長いのです。また、彼らは吠えるのが仕事。それを静かにしろと言っても難しいですよね。そういうワンちゃんだと理解して飼ってあげることが大切です。また、足が短いので、階段の昇り降りは苦手。なるべく段差がなく、滑りにくい床が良いでしょう。
 

 
コーギーは、もとは牧羊犬。牛の腹の下を走り回れるように、短めの足とスタミナを持ち合わせています。だから走るのが大好き。走れないとストレスが溜まってしまうので、できることなら、敷地内にドッグランを用意することがベスト。難しい場合は、少し長めの散歩に出かけて、公園などで走り回れるようにしてあげると◎
 
ハスキーは、重い荷物を運ぶ輸送犬として活躍してきた犬種なので、どこまでもひたすら真っすぐ走りたくなってしまうのです。そして、真っすぐ走っていったあとは、なかなか戻ってきません(笑)
 
トイプードルは、飛び跳ねるのが大好きなので、椎間板ヘルニアになりやすいです。よく走る犬種のワンちゃんたちは、脱臼しやすいという特徴も。特に家の中で飼う場合は、犬種ごとの特長をよく理解して、スペースの取り方や床の材質などに気をつけてあげると良いですよ。そしてもちろん、犬種以上にその子の性格もよく見てやってください。臆病な子、人間が大好きな子、いろんなワンちゃんがいますので、その子に合った、ストレスの溜まりにくい環境をつくってあげたいですね。
 

 

■飼い主も犬も、年を取るのです

そして最後に、意識しておいていただきたいことがあります。みなさん意外と忘れがちですが、「飼い主も犬も、年を取る」ということです。飼い主側は、年を取ると、散歩が億劫になってきたり、愛犬と一緒に走るのがつらくなってきたりしますよね。筋力が落ちて抱っこがしづらくなったり、犬小屋をきれいに保つための掃除に疲労感を感じたり…。そういうことと上手く付き合いながら、ワンちゃんとの暮らしをしていくことが必要です。
 
一方で、ワンちゃんも年を取ります。特に大型犬が年を取ってきて十分歩けなくなったり、目が悪くなったりで、階段の昇り降りが難しくなった時に、大きいワンちゃんだと抱いて昇り降りできない、という状況が生まれます。それを、家の設備を変えてクリアされた実例があります。
 
それは、小型のエレベーターを設置すること。エレベーターに犬を乗せて、1階と2階を行き来するのです。設置しておけば、犬だけでなく人間のためにも役立ってくれます。私たちしらかばハウジングでも、小型エレベーターの設置工事はできますので、良かったらご相談くださいね。
 
年をとっても、人間とワンちゃんがお互いに心地よく暮らせる家づくりを、同じ愛犬家としてお手伝いできればと思っています。その家の事情や犬種に合わせて提案させていただきますので、いつでもご相談くださいね。