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2023.05.30

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ノアザミの受粉の仕組みに驚き🤩(自然のたより No.79)

みなさん、おはようございます。

しらかばハウジング自然のたより」ブログです。

きょうは、昨日「自然のたより No.77」で紹介したノアザミ

驚きの受粉の仕組みを紹介します。

 


ノアザミの受粉の巧みな仕組み

ノアザミの花です。

花が集まって咲いています。

 

この紫色の濃い部分が雄しべです。

 

チョウやハチなどの虫が来るとその刺激でおしべの先に花粉が出てきます。

こうして、虫たちが花に訪れたときに花粉を出して

タイミングよく虫たちの体に花粉がつくような仕組みになっているのです。

 

花粉が出てくる仕組みは、

虫が来た刺激で、

おしべの葯筒が下に下がります。

その時、葯筒の中を通っているめしべの花柱はそのままで、

長さは変わりません。

そのため、葯筒の中にある花粉は、

めしべの花柱にある毛で

押し出されて

出てくるのです。

 

葯筒が下がるのは、葯筒の下にある花糸が縮むからです。

 

花粉が押し出されている花です。

 

その後、めしべの花柱が伸びながら、葯筒の中の花粉をすべて押し出していきます。

 

その時、めしべの柱頭は開いていません。

そのため、自分の花粉で受粉することがないのです。

 

花粉を押し出し終わった花です。

 

花粉をすべて押し出すと

めしべの柱頭は開き、

訪れる虫がつけてくる花粉で

受粉するのです。

 


ただ単に偶然で受粉しているわけではない

ノアザミのいのちをつなぐ受粉の仕組みの巧みさに

感心するばかりです。

【参考にした本】「フィールドウォッチング①新緑の季節を歩く」(北隆館)

【参考にしたホームページ】ノアザミの花の工夫 – 信州自由人 (goo.ne.jp)