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2023.02.14

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雑草も春を告げ出していますよ!(自然のたより No.4)

この雑草の名は「ホトケノザ」といいます。

花の下にある葉が茎を包み込むようになっているのを仏の蓮華座に見立てたところから

「ホトケノザ」という名前が付いたそうです。

この「ホトケノザ」は、春の七草にあげられているホトケノザとは別種のものです。

七草のホトケノザのは、今は「コオニタビラコ」という名前がついています。

昔は、「コオニタビラコ」がホトケノザと呼ばれていたんだそうです。


これは「オランダミミナグサ」です。

ヨーロッパ原産の帰化植物です。

日本にもともと生育していた「ミミナグサ」に似ていることから、この名がついたということです。

“オランダ”というのは“外国”という意味が込められているだそうです。


こちらは、「オオイヌノフグリ」といいます。

日本に昔から生育する「イヌノフグリ」に似ていて、

「イヌノフグリ」より大きいことから、

「オオイヌノフグリ」と呼ばれるようになったそうです。

一つ一つの花を見ると、かわいい美しい花ですが、

「イヌノフグリ」とは、イヌノは『犬の』、フグリは『陰嚢(睾丸)』という意味で、

青いかわいい花からは想像できませんね。

「イヌノフグリ」の実の形が『犬の陰嚢』に似ているので、

植物学者の牧野富太郎さんが名付けたそうです。


これは、「ナズナ」です。

ナズナの語源はいろいろな説があるようですが、

「撫菜(なでな)」より転訛したという説が有力で、

撫でたいほどかわいい菜の意味だそうです。

また、果実が三味線の撥(ばち)に似ていることから

ペンペングサ、シャミセングサ(三味線草)、バチグサ(撥草)ともいわれるそうです。


これは、「ノボロギク」です。

ノボロギクの「ノ」は野原の野、

「ボロギク」は花の後の果実が熟して白い毛(冠毛)で覆われた様子をボロ切れに見立てたものです。

野に生えるボロ菊という意味で「野襤褸菊」になったと言われているそうです。

襤褸(ぼろ)とは使い古して役に立たなくなった布のことでです。


以上、今週見かけた雑草の花を載せさせていただきました。

雑草にも名前があり、それぞれその名前には由来があるんですね。

雑草たちも厳しい冬を乗り越え、「いのち」をつなぎ、春を待っていたんですね。